都市ガスの普及や、液化石油ガスを燃料に使うLPG自動車の減少で、韓国の液化石油ガスの消費量が減少しています。
韓国石油公社によりますと、国内の液化石油ガスの消費量は、2009年の1億632万バレルをピークに毎年減少し、去年は9305万バレルに減りました。
また、ことし1月から11月までは合わせて8199万バレルになっており、推計では5年連続の減少になる見込みだということです。
韓国石油公社はその背景について、全世帯に占める都市ガス使用世帯の割合が2000年の47.7%から去年は74.7%に増加したほか、2000年代の初め頃に原油高で人気を集めたLPG自動車が、車両の老朽化などで処分されるケースが増えて、登録台数が大幅に減少したためと分析しています。
これについて専門家は、「都市ガスの普及率がすでに7割を超えたほか、最近は化学工場などで液化石油ガスの使用が増えているため、液化石油ガスの消費量が今後さらに減少することはないと予想される」と説明しています。