去年の韓国の上位10社の業績が全体に占める割合は、おととしより下がったのに対して、この10社のうち三星電子と現代(ヒョンデ)自動車の業績が全体に占める割合は、むしろ増えたことがわかりました。
財閥情報専門サイトの財閥ドットコムが29日、まとめたところによりますと、韓国の上位10社の去年の売上高は、おととしよりおよそ9000億ウォン減って1071兆3000億ウォンでした。全体の企業の売り上げに占める割合は、おととしより0.9ポイント下落して、24.8%でした。
また10社の去年の純利益は、おととしより17兆5000億ウォン減少して、48兆6000億ウォンでした。全体の企業の純利益に占める割合は、41.9%で、おととしより6ポイント下落しました。
しかし10社のうち、三星電子と現代自動車の売上高は去年、200兆1000億ウォンに上り、全体に占める割合は、おととしの4.4%から4.6%に上昇しました。この2社の純利益も合わせて23兆1000億ウォンとなり、全体に占める割合は、おととしの18.5%から19.9%に上昇しました。
これについて専門家は、「韓国経済は三星電子と現代自動車に過度に依存し、統計がゆがめられる錯視現象が起きている。来年アメリカが政策金利を引き上げれば、世界経済は大きく冷え込む恐れがあるため、構造改革などによってそれに備える必要がある」と指摘しています。