去年10月にオープンしたソウル蚕室(チャムシル)の第2ロッテワールドで、安全性が懸念される問題が相次いでいることを受け、ソウル市は5日、対策を強化しないなかで事故が再び起きれば、使用承認の取り消しなど強力な措置を取ると警告しました。
またソウル市は、工事が完成するまで、安全管理や事故対応をロッテの系列会社ではなく、グループ全体で徹底するよう求めました。
具体的には、外部の専門家や機関との協力、事故が発生した際の報告体系の整備、市民の不安を解消するための情報公開などが必要だと提案しました。
これに対してロッテグループは、安全管理を担当する機構を設置し8日から運営するとしています。
第2ロッテワールドは、臨時使用の承認を受けて去年10月から低層部分の一部をオープンしながら123階建てビルの建設工事を進めていますが、水族館で水漏れが見つかったほか、映画館で上映中に騒音と振動が発生して観客が強く抗議し、さらに、地下駐車場の床に亀裂が見つかるなど安全への不安が募っているうえ、コンサートホールの工事現場で作業員が転落して死亡したほか、ガラスドアが外れて倒れ通りかかった客が下敷きになるなど、事故も相次いでいます。