大量の覚せい剤を密輸、運搬した罪で、中国で死刑判決が確定していた韓国人男性1人に、去年暮れ死刑が執行されていたことがわかりました。
中国は去年8月にも、覚せい剤を密輸した罪で韓国人男性3人に死刑を執行しています。
外交部が明らかにしたところによりますと、中国の司法当局が先月30日に、覚せい剤を密輸運搬した罪で死刑判決が確定していた韓国人男性1人に対して死刑を執行したと5日、伝えてきたということです。
この男性は、覚せい剤およそ5キロを中国に密輸し運搬したとして中国当局によって2010年5月に逮捕され、2012年4月に北京中級人民法院で死刑判決を言い渡され、刑が確定していました。
中国では現在20人あまりの韓国人が麻薬や殺人などの罪で1審の死刑判決を受けていますが、執行猶予となっているため、中国で死刑判決が確定している人は、他にはいないとみられます。
一方、中国側が死刑執行を6日も遅れて通知してきたことについて、韓国外交部は抗議し、これに対して中国側は、「年末年始で行政手続きが遅れた」と説明したということです。