去年4月に沈没した大型フェリー「セウォル号」の船体の引き揚げを検討するための現場調査が8日から始まりました。
韓国海洋科学技術院所属の海洋研究船「イオド号」(357トン)は、8日午前、慶尚南道(キョンサンナムド)巨済(コジェ)市の長木(チャンモク)港を出発し、10日未明、全羅南道(チョンラナムド)珍島(チンド)沖の沈没現場に到着しました。
「イオド号」は、およそ1週間にわたって、海底の地形などを調査し、「セウォル号」の船体の引き揚げが可能かどうか調べることになっています。
調査は、音波を利用して海底の地形を立体的に把握できる装置など、最先端の機器が使われます。
海洋水産部は今月23日には、2000トン級のはしけを投入して、周辺海域の流れの速さなどの調査を行うことにしています。
これらの調査は2月末まで行なわれ、船体の引き揚げが可能かどうかは、3月末ごろに結論が出されるものとみられています。