日本からの独立と、南北分断から70年となることから、韓国政府は、独立記念日にあたる8月15日の光復節にDMZ=非武装地帯で南北のオーケストラによる合同公演を行うことを北韓に近く提案する模様です。
韓国の日刊紙「中央日報」が11日、与党側関係者の話として伝えたところによりますと、韓国政府は韓国の独立記念日にあたる8月15日の光復節に、DMZで南北のオーケストラによる合同公演を行うことを北韓に近く提案するということです。
この関係者は、北韓が同意すれば、およそ5億ウォンの予算を割り当てて進める方針だと話しています。
統一部や文化体育観光部などによりますと、この合同公演は、日本からの独立と、南北分断から70年となるということで大統領直属機構の文化隆盛委員会が去年末に提案したもので、板門店、またはDMZで地雷を除去して行うことを検討しているということです。
また公演には、韓国の文化体育観光部の国立芸術総合学校と北韓最高の芸術大学の「キム・ウォンギュン平壌音楽大学」を参加させたいとしています。
一方、DMZ世界平和公園の建設をめぐっては、京畿道(キョンギド)坡州、江原道(カンウォンド)高城、鉄原などの3か所を候補地として絞り込み、ことし5月ごろ2回目の調査を行う予定です。
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領はおととし5月、アメリカ連邦議会で、非武装地帯の中に「世界平和公園」を作り上げると述べて注目を浴びました。
統一部は、ことし330億ウォンの予算をこの事業に割り当てていて、来年まで合わせて2500億ウォンの予算を投じて、公園を完成するとしています。