高病原性鳥インフルエンザの感染拡大が懸念されている韓国では、全国的に17日午前6時から18日午後6時までの36時間、畜産農家への出入や畜産農家の従事者や車の移動を制限する「移動中止命令」が発表されました。
「移動中止命令」は2012年に導入されたもので、これまで一部の地域で発表されたことはありますが、韓国全域を対象としたのは今回が初めてです。
最近、野生の鳥やアヒル農場で高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されたことから、全国への広がりを早めに遮断する狙いがあると農林畜産食品部は説明しています。
また、全国的な広がりを見せている豚の口てい疫のさらなる拡散を防ぐため、豚の運搬車両も、移動中止命令の対象に含まれました。
韓国では、最近、全羅南道(チョンラナムド)務安(ムアン)のアヒル農場で高病原性鳥インフルエンザが発生し、釜山(プサン)や京畿道(キョンギド)安城(アンソン)などのアヒル農場で、感染が疑われるアヒルが見つかったほか、京畿道安城の河川などの野生の鶏から7回に渡って高病原性鳥インフルエンザのウィルスが検出されるなど、さらなる拡大が懸念されています。