2012年に設計寿命が終わった、韓国南東部の慶尚北道(キョンサンブクド)慶州(キョンジュ)市にある月城(ウォルソン)原子力発電所1号機の運転延長を認めるかどうかの決定が先送りされました。
原子力安全委員会は15日に全体会議を開き、2012年11月に30年の設計寿命が終わった月城1号機の運転延長に関する審査を行ないましたが、結論を出すことができず、決定は、来月開かれる全体会議に先送りされました。
すでに設計寿命が過ぎた、釜山(プサン)にある原発で、韓国で最も古い古里(コリ)原発1号機についても、稼動寿命延長の申請期限が6月に迫っており、古い原発の運転延長をめぐる議論が熱くなる見通しです。
古里(コリ)原発1号機は1978年に商業運転を始めた、韓国で最も古い原発で、2007年6月に30年の設計寿命を迎えましたが、稼動寿命が2017年までと、10年間延長されています。
韓国水力原子力では、海外でも1、2回の稼動寿命の延長によって、70〜80年間運転することは多いとして、古い原発の運転延長に前向きな姿勢を示しているのに対し、市民団体や地域住民は、故障が多発しているうえ、運転停止日数が増えているなど安全性に問題があるとして、閉鎖するよう求めています。