ワクチンで予防が可能な流行性耳下腺炎や水痘などの感染症の去年の患者数が、一昨年に比べて大幅に増えていたことがわかりました。
疾病管理本部によりますと、国が予防接種費用を支援している流行性耳下腺炎、水痘、はしか、風疹、日本脳炎など「2群法定感染症」の去年の発生件数は、一昨年に比べて3割以上増加して7万6102件に上りました。
なかでも、流行性耳下腺炎の発生件数が一昨年に比べて51.3%増加して2万5759件に上ったほか、水痘の発生件数は一昨年に比べて19.9%増加して4万8024件でした。
これについて専門家は、「感染症のなかでも、流行性耳下腺炎と水痘は、はしかや風疹に比べてワクチンの予防効果がやや低いため、患者数が周期的に増える傾向がある。しかし、最近は予防接種の拡大で、昔に比べて病症が軽くなっており、感染症の発生件数は増えたものの、病院で治療を受ける件数はあまり変わっていない」と説明しています。