韓国政府の自粛の呼びかけにもかかわらず、保守系の脱北者団体とアメリカの「人権財団」が19日夜、非公式に北韓の体制を批判するビラを 風船を使って北韓に飛ばしました。
KBSが脱北者団体の「自由北韓運動連合」の代表と電話でインタービューしたところによりますと、この脱北者団体とアメリカの「人権財団」の関係者20人あまりは19日夜、京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)の休戦ライン付近で非公式に、北韓の体制を批判するビラ10万枚を風船を使って北韓に飛ばしたということです。
しかし当初計画していた、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の暗殺を題材にしたアメリカのコメディー映画「ザ・インタビュー」のDVDは風船に付けなかったということです。
「自由北韓運動連合」の代表は、今回のビラ散布は、北韓への警告のためのもので、北韓が旧正月まで離散家族の再会や対話に臨まない場合、今度は小型無人機「ドローン」を使って大量のビラを散布すると強調しています。
これに対して統一部は、ビラの散布は表現の自由だとしたうえで、「住民の安全が明白に脅かされる場合にだけ、阻止する方針だ」と明らかにしました。