北韓は21日、南北関係の改善を訴える要請文を韓国に送ってきました。
統一部が21日に明らかにしたところによりますと、北韓は、 20日に平壌(ピョンヤン)で開かれた「政府・政党・団体連合会議」で採択した南北関係改善を訴える要請文を、板門店ルートを通じて大統領府青瓦台、国会議長、与党、最大野党、大韓赤十字社の5つの機関宛てに送ってきたということです。
要請文で、北韓は、「韓国は敵対的態度から脱し、関係改善と自主統一への道を歩むべきだ」と訴えるとともに、韓米合同軍事演習の中止などを求めています。
北韓は20日、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が新年の辞で指示した国政方針の実践を誓う会議を開き、「韓国が対話を通じて南北関係の改善に向けた道を進み出すならば高官級協議の再開も可能だ」とするとともに、韓国に対し、北韓を非難するビラの散布の中止や韓米合同軍事演習の中止などを求める内容の要請文を採択しています。
これについて、統一部は21日、北韓が新年の辞で表明した立場をあらためて示したもので、韓国側の当局者協議の提案に対する公式な回答ではないとの認識を示しました。