福祉関連の財政支出は増える一方で歳入は大きく増えず、6年後には財政収支が赤字に転じるとの分析が出ました。
国会予算政策処がこのほどまとめた報告書によりますと、2060年まで政府の歳入は年平均3.6%、歳出は年平均4.6%ずつ増え、このままでいけば6年後の2021年には財政収支が赤字に転じるということです。
実際に赤字に転じる場合、世界金融危機の影響で赤字となった2009年以来、12年ぶりの赤字となります。
報告書は、歳入の増加、歳出の削減など措置が取られなければ、財政が破綻する可能性もあるとして、増税あるいは福祉関連予算の削減の二つのうち一つを選択しなければならないと指摘しました。