マーク・リッパート韓国駐在アメリカ大使は、「朴槿恵大統領が提案した南北対話の速度や範囲について、アメリカは懸念していない」と述べました。
リッパート大使は27日、ソウルのアメリカ大使館で開かれた韓国メディアとの懇談会で、対北韓政策をめぐる韓国とアメリカの連携について「ワシントンとソウルの間には溝がなく、われわれは韓国政府に確信がある」と述べました。
終末高高度防衛ミサイル「サード(THAAD)」の韓半島への配置については、「(配備のための)公式の交渉は全く行っていない。これは差し迫った問題ではない」としながらも、「サードそのものについて評価するならば、とても良いシステムだ」と話しました。
また、安倍晋三首相がこのほど、ことし8月15日に発表する予定の戦後70年の談話について、「歴代政権の談話を全体として受け継ぐ」とする一方、表現を変える意向を表明し、「痛切な反省と心からのおわび」を表明した「村山談話」や「小泉談話」の文言を見直す可能性を示唆したことと関連し、「アメリカは河野談話と村山談話を引き続き支持する立場だ。この2つの談話は、過去の歴史問題において重要な談話だとアメリカは引き続き信じている」と述べました。