エボラ出血熱の流入防止を理由に、北韓がことし8月に平壌で開かれる予定だったテコンドーの世界選手権大会を取り止めたことがわかりました。
アメリカ政府系放送のボイス・オブ・アメリカが28日、報じたところによりますと、北韓は、エボラ出血熱の国内への流入を防ぐために、ことし8月24日に平壌で開かれる予定だった第19回テコンドー世界選手権大会を取り止めたということです。
また4月11日に開催される予定だったテコンドー創設60周年記念式も取り止めることにしたため、他の開催地を探しているということです。
国際テコンドー連盟は、北韓の朝鮮テコンドー委員会が今月23日、連盟側に公文書を送り、2つの行事を開催できないとする立場を示してきたため、25日、選手権大会の開催地をブルガリアのプロブディフに変更したと話しています。
一部では、北韓の外国人の入国禁止措置が当初の予定より長引き、ことし下半期にまで続くのではないかとの見方も出ています。
北韓は去年10月下旬から、エボラ出血熱の国内への流入を防ぐため、外国人の入国を禁じていますが、去年暮れに、ことし4月の平壌マラソン大会に合わせて、入国禁止措置を解除すると明らかにしています。