コメが2年連続して供給過剰になる見通しとなりました。
これは、コメの消費量が減少し、コメの自給率がことし、97%にまで上昇する見通しになったためで、コメの輸入量を加えると供給過剰になるということです。
農林畜産食品部が2日、発表したところによりますと、去年11月からことし10月までのコメの自給率の見通しは、97%で、これに国内消費量の9%を義務的に輸入するミニマムアクセスによる輸入量を加えると、供給量が消費量を6%ほど上回り、去年に続いて2年連続の供給過剰となることが懸念されるということです。
コメの自給率の見通しが上がる要因を見てみますと、2014年のコメの生産量は、424万1000トンと、前の年に比べて1万1000トン増えました。
一方、1人当たりの年間のコメ消費量は去年、前の年に比べて2.1キログラム減って、65.1キログラムと、30年間連続減少しています。
コメの消費量の減少が、自給率の上昇につながっています。
農林畜産食品部は、コメの供給過剰を防ぎ、コメ価格の下落を食い止めるために、「ご飯の力」というキャンペーンを繰り広げるなど、コメの消費を促すための対策づくりに乗り出しました。