韓国の経常収支の黒字が、去年、これまででもっとも大きくなりました。
これは、輸出は伸び悩んだものの輸入が減少したためです。
韓国銀行が2日、発表したところによりますと、経常収支の黒字は去年、 前の年に比べて2億7000万ドル増えて、894億2000万ドルで、これまででもっとも大きくなりました。
なかでも商品収支の黒字は、前の年に比べて101億1000万ドル増えて928億9000万ドルでした。
しかし輸出の伸び率は、2011年に26.6％に上っていたものが、2012年2.8％、おととし2.4%、そして去年は0.5％と、0％台にまで落ち込み、この5年間でもっとも低くなりました。
輸出が伸び悩んでいるにも関わらず、経常収支の黒字がもっとも大きくなったのは、原油価格の下落や内需の冷え込みなどから輸入額が減少したためで、いわゆる「不況型黒字」を懸念する声も出ています。
輸入の伸び率は去年、マイナス1.3％で、2012年以降3年連続の減少となっています。