去年4月16日に韓国南西部の珍島付近で転覆、沈没した旅客船「セウォル号」の被害者家族協議会は、セウォル号の引揚げを求めました。
家族協議会は9日、南西部の光州市内のコンベンションセンターで記者会見し、沈没から300日が経ったが、いまだに9人が行方不明のままだとして、徹底的な真相究明と行方不明者捜索の約束が守られていないとして、政府を批判しました。
家族協議会は、家族らが水中捜索の中断に同意したのは、船体を引揚げ、遺体を収集するためだったが、政府は船体の引揚げなどについてこれといった対策を出していないと指摘しました。
また、与党セヌリ党に対しては、家族協議会が要求した面談に応じること、特別調査委員会を速やかに発足させること、真相調査活動をより積極的に進めることを求めました。
家族協議会は26日、修学旅行中に多くの生徒が死亡した高校がある京畿道安山市を出発、徒歩でセウォル号が沈没した珍島まで移動することにし、8日に光州に到着しました。