韓国がWFP=国連世界食糧計画から食糧の援助を受ける国から、供与する国になりました。
韓国は、1968年に「韓国-WFP援助協定」を締結し、食糧の援助を受ける国となっていましたが、今月11日に協定を終了し、WFPとの間で新しい協力協定を締結し、食糧供与国になったものです。
きっかけとなったのは、キューバの食料安全保障のための開発協力事業に韓国が本格的に参加したことで、韓国とWFPは10日、キューバ国内の食糧生産性の向上や貧困撲滅などを主な目標とする300万ドル規模の食糧安全保障事業を2017年まで共同で実施することで合意しました。
韓国が国交のないキューバに対し、政府レベルで開発協力事業を行うのは初めてです。
韓国は1959年のキューバ革命を機にキューバと断交していますが、昨年末にアメリカがキューバとの国交正常化交渉を進めることを表明したことを受けて、韓国も関係改善に動くとの見方が出ていました。
政府は、キューバとの協力事業を通じて、現地の貧困層への食糧提供や食糧自立基盤の整備を手助けすることで、キューバの経済や社会の発展に大きく貢献できるものと期待しています。