三星電子の世界でのスマートフォンの売り上げシェアが去年第4四半期に、10%台に落ちたことがわかりました。
アメリカの調査会社「ストラテジー・アナリティクス」が23日、発表した去年第4四半期の世界のスマートフォン市場の動向によりますと、三星電子の売り上げシェアは去年第4四半期に、17.2%で、2011年第4四半期以来3年ぶりに10%台に下がりました。
これに対して、アップルは、大画面を売りにしたiPhone6の人気に支えられ、四半期別の売り上げとしては最大となる、48.9%で、三星電子の3倍近くとなり、世界のスマートフォンの売り上げの半分近くをアップルが占めたことになります。
年間のシェアでも、アップルが37.6%で1位、続いて三星電子が 25.1%で2位でした。
LG電子は、去年5月に発売した「G3」の好調な売れ行きに支えられ、前の年に比べてやや上昇して4.3%で、3位でした。
4位は3.8%のファーウェイで、5位は3.7%のソニーでした。
一方、世界の携帯電話市場全体の利益に占めるアップルの利益は去年第4四半期に、前の年の同じ四半期に比べて18ポイント上昇して88%でした。三星電子の利益は、8%に過ぎませんでした。
アップルは、スマートフォンの販売量では、三星電子とほぼ同じ数量でしたが、売り上げのシェアは全体のおよそ50%、利益は88%を占めていて、これは、アップルがほかの競合他社とは異なって、価格の高いスマートフォンのiPhoneだけを販売しているためとみられます。