韓中FTA=自由貿易協定で、韓国と北韓が経済協力事業を行う開城(ケソン)工業団地で生産された製品も原産地の地位が認められることになりました。
韓国と中国は25日、韓中FTAに仮署名し、そのなかで、北韓の開城工業団地を含め域外加工地域で生産された310品目について、原産地の地位を認め、協定の発効と同時に関税の減免を受けられるようにすることで合意しています。
これは、事実上、開城工業団地で生産されるほぼすべての製品について、韓国産として認定することになり、中国への輸出を図る韓国企業が開城工業団地に投資する動きが加速するものとみられています。
また、両国は、北韓に新たに域外加工地域が設置される可能性を踏まえ、「域外加工地域委員会」を発足させることにしていて、韓中FTAが北韓の開放を促すとの期待が高まっています。
韓国と中国は25日にFTAに仮署名していて、今年前半に正式署名し、国会批准を経て早期発効を目指すことで合意しています。