北韓が開城工業団地で働く北韓の労働者の最低賃金を3月から一方的に引き上げることを伝えてきました。
統一部当局者は26日、北韓が24日に開城工業団地管理委員会に通知文を送り、団地で働く北韓労働者の最低賃金を3月1日から月額70.35ドルから74ドルへ、5.18%引き上げることを伝えてきたと明らかにしました。
開城工業団地で働く北韓労働者の賃金については、これまで毎年、前年の最低賃金の5%以内で賃上げを実施してきましたが、北韓は去年の末、労働者の最低賃金の引き上げ幅の上限をなくすなど、開城団地の労働規定を一方的に改定しています。
韓国政府は、北韓の一方的な賃上げの通知に対し、遺憾を表明するとともに、南北間の協議のない制度の変更は受け入れないとの立場を示した通知文を26日に送付しましたが、北韓は受け取りを拒否したということです。