設計寿命の30年が経過し、2年以上稼動を停止している、韓国南東部の慶尚北道(キョンサンブクド)慶州(キョンジュ)市にある月城(ウォルソン)原子力発電所1号機の運転が10年間延長されることが決まり、近く再稼働される見通しとなりました。
原子力安全委員会は27日に全体会議を開き、2012年11月に30年の設計寿命が終わった月城1号機の運転延長に関する採決を行い、棄権2人を除く7人全員が賛成し、運転延長を決めました。
これにより、月城1号機は、2022年まで10年間、運転が延長されることになりました。
原発の運転延長は、2007年の釜山にある古里(コリ)原子力発電所1号機に続いて2例目となります。
会議で、委員らは、月城1号機の格納容器に最新の安全基準を適用すべきかや住民の意見集約が十分だったかなどをめぐり15時間に及ぶ議論を繰り広げ、結局、延長に反対する委員2人が退場したなかで、採決が行なわれました。
今回の決定について、運転延長に反対している住民や環境関連の市民団体は、決定無効の訴訟を起こす構えをみせています。