北韓のリ・スヨン外相は3日、スイスで開かれた国連の人権理事会に出席し、「北韓人権決議は無効だ」と主張しました。
北韓のリ・スヨン外相は3日、スイスのジュネーブで開かれている国連の人権理事会で基調演説し、「国連による北韓人権調査報告書と人権決議は、脱北者らによる偽りの証言が基になっている」と指摘し、「深刻な人権侵害が国際法上の人道に対する罪にあたるとした決議は無効だ」と主張しました。
そのうえで、リ・スヨン外相は、「人権問題と関連し、主権国家の指導部の処罰や交代に言及するのは、精神錯乱的妄言だ」として強く反発しました。
北韓の人権侵害をめぐっては、去年12月の国連総会で、国際刑事裁判所への付託を検討するよう安全保障理事会に促す決議が採択されています。