アメリカ政府は5日、NPT=核拡散防止条約の発効から45年を迎えて声明を出し、核兵器のさらなる削減に向けた国際社会の努力を訴えるとともに、北韓に対し、NPT体制に復帰するよう求めました。
アメリカのオバマ大統領は5日、声明を出し、「アメリカは核兵器のない世界の平和と安定を追求する」と改めて表明し、「NPTは、核不拡散体制の礎石であり、核兵器がこれ以上拡散するのを阻止している」と評価しました。
また、オバマ大統領は、「すべての国が核兵器のない平和で安全な世界の実現に向けて、NPTを強化することを求める」としています。
アメリカのジョン・ケリー国務長官も5日声明を出し、「北韓が完全かつ検証可能で、不可逆的な非核化を進め、NPTや国際原子力機関の規定に復帰するよう、国際社会と協力している」と述べました。
NPTは、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国の5か国だけに核兵器保有を認め、それ以外の国への核拡散を防ぐことを目指した条約で、70年に発効し、およそ190か国が加盟しています。
北韓は、1985年12月にNPTに加盟し、2003年に離脱しています。