アメリカのリッパート韓国駐在大使が5日、ソウルで暴漢に刃物で切りつけられて大けがをした事件について、大使の治療に当たっている大学病院の医師は、7日に行った会見で、「大使は来週水曜日、11日頃に退院するのが合理的だと思う」と述べました。
リッパート大使は、5日朝、ソウルの講演会の会場で、韓米合同軍事演習に抗議する54歳の男にナイフで顔や手を切りつけられ、右あご付近に長さ約11センチ、深さ約3センチの傷を負い、80針を縫う大けがをしました。
主治医は、会見で、「傷による炎症などはなく、今朝はシャワーを浴びるほどに好転した」と述べ、「来週月曜か火曜日に抜糸をしたあと、11日水曜日に退院するのが合理的だと思う」と述べました。
しかし大使は、ナイフが通り抜けた左腕については依然として痛みを訴えており、痛み止めの治療を続けているということです。
リッパート大使は、病室を訪れる医師らに対して、韓国語で元気にあいさつするなど、落ち着いた行動で周囲を驚かせているということです。