目の角膜や網膜、水晶体などに異常はないのに、眼鏡をかけても視力が0.8以上に矯正できない病気の「弱視」を患っている人の2人に1人は、5歳から9歳までの子どもであることがわかりました。
健康保険審査評価院によりますと、一昨年2013年に弱視で治療を受けた患者の数は、合わせて2万1771人でした。
このうち、5歳から9歳までの子どもの数は1万1604人でもっとも多く、全体の53.3%を占めました。
これについて専門家は、「弱視は、子どもの視力の発達が終わってからは治療が難しい。とりわけ、両目の視力に大きな開きがある子どもの場合、片方の目だけでも日常生活ができるため、親が子どもの弱視に気付きにくく、治療するタイミングを逃してしまう傾向があるので、特に異常が見つからなくても、予防として子どもに視力検査を受けさせる必要がある」と説明しています。