北韓で金正恩(キム・ジョンウン)第1書記に次ぐナンバー2とされていた崔竜海(チェ・リョンヘ)朝鮮労働党書記が、党政治局常務委員から委員に降格されたことが9日、確認されました。
労働党機関紙「労働新聞」は9日、崔竜海氏を党中央委員会政治局委員と紹介しました。
崔氏は先月16日、故金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日に際して開かれた中央報告大会では、党中央委員会政治局常務委員会委員と呼ばれていることから、最近降格したものとみられます。
これについて、東国大学北韓学科のキム・ヨンヒョン教授は、「2013年に張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長が処刑されたあと、崔竜海氏が金正恩政権のナンバー2の役割をしてきたが、北韓が政治的安定を取り戻したことから、崔氏の地位を下げ、金正恩第1書記による唯一領導体制を強化しようとしているものとみられる」と分析しました。