リッパート韓国駐在アメリカ大使がソウル市内で刃物で襲われて重傷を負った事件で、韓国の警察当局は12日、大使館公邸を訪れてリッパート大使に対して当時の状況や被害などについて事情聴取を行いました。
事情聴取はおよそ2時間にわたって行われ、リッパート大使は、容疑者の処罰を求める意向を警察に伝えたもようです。
一方、警察は、殺人未遂の容疑を裏付けるために容疑者に犯行の故意性や計画性があるかどうかを集中的に取り調べてきましたが、容疑者は、「凶器で危害を加える意図はあったが、殺害する意図はなかった」という供述を繰り返しているということです。
警察は13日に捜査を終了し、事件を検察に送る予定です。
ただ、この容疑者の自宅兼事務所から押収した書籍のなかに北韓の体制に賛同するものが含まれていることから、警察は、国家保安法違反の疑いがさらに明らかになれば、追加して立件する方針です。