北韓の核問題を話し合う6か国協議の韓国首席代表を務める外交部の黄浚局(ファン・ジュングク)韓半島平和交渉本部長は12日、北韓の核問題と関連し、「北韓と交渉する意志は十分ある」と述べ、北韓に対し、対話に乗り出すよう求めました。
これは、黄浚局本部長が12日にソウル市内で開かれた「韓半島経済フォーラム」の講演で述べたものです。
このなかで、黄本部長は、「北韓を除く6か国協議参加5か国は、北韓と非核化に向けた交渉を早期に再開すべきとの認識で一致している」としたうえで、「われわれは北韓と交渉する意思が十分ある。北韓は、5か国の共通認識の重さを認識し、真の対話の場に臨むべきだ」と強調しました。
また、黄本部長は、「核交渉の最初のボタンをどうかけるか、5か国共通で提示できる考えがまとまった。これを北韓に伝え、その反応を探る、いわゆる‘探索的な対話’を推進すべきときが来た」とし、この探索的な対話で北韓の真剣さが確認できれば、6か国協議の本格的な再開が可能になるとの見方を示しました。
黄本部長は、交渉再開の条件などについて、「寧辺(ヨンビョン)で稼動中のプルトニウムと濃縮ウラン関連の核活動を中断し、IAEA=国際原子力機関の査察官を寧辺に復帰させることが、完全な非核化に向けた第一歩になるだろう」と述べました。
北韓の核能力については、「さまざまな推測があるが、重要なことは、北韓の核開発は国連安保理の決議に違反しているということで、これを重くみている」と述べました。