徳川家康の生まれた愛知県岡崎市で来月5日に行われるイベント「家康行列」に、朝鮮王朝時代の外交使節団「朝鮮通信使」を再現する「朝鮮通信使隊」が初めて参加することになりました。
在日韓国人団体の民団=在日本大韓民国民団の岡崎支部の関係者が19日明らかにしたところによりますと、韓日国交正常化50周年を迎え、かつて両国の善隣・友情の使節だった朝鮮通信使を再現し、家康行列に参加する予定だということです。
朝鮮通信使の一行はおよそ30人からなり、岡崎市の伊賀八幡宮から乙川までの3.5キロを練り歩くことになっているということです。
徳川家康は、豊臣秀吉による文禄慶長の役のあと、朝鮮との関係改善に努めていて、朝鮮通信使は17世紀から200年もの間、日本に派遣され、両国交流の象徴となっています。
韓日両国は、朝鮮通信使が2016年にユネスコ=国連教育科学文化機関の世界遺産に登録されるよう、議員連盟の下に委員会を設置し、協力していて、民団なども日本の自治体が開催する行事に積極的に参加し、活動の盛り上げに努めています。