韓国の脱北者団体が金正恩第1書記の暗殺を描いた映画のDVDなどを風船に付けて飛ばすとしていることについて、北韓は無差別の攻撃を警告しました。
北韓人民軍は22日、こうした動きについて、無差別の攻撃を警告する「公開通告」を発表、DVDなどの散布について、「重大な政治的挑発であり、事実上の宣戦布告だ」と強く非難し、「無差別の掃滅作戦に突入する」と警告しました。
また、韓国軍が対応射撃する場合はさらに懲罰的攻撃を加えるとし、風船を飛ばす地域の住民に対して退避を勧告しました。
韓国軍は、北韓が攻撃してくる場合、対応射撃することにしています。
脱北者団体は、韓国海軍の哨戒艦沈没事件から5年となる26日前後に、北韓の体制を批判するビラや金正恩第1書記の暗殺を描いた映画のDVDなどを風船で飛ばすことにしていましたが、23日、北韓が無差別の攻撃を警告したのは、それだけDVDなどの散布を恐れていることを意味するとして、一旦はDVDやビラの散布を留保することにしました。