北韓は24日、2010年3月に起きた韓国哨戒艦「天安(チョナン)艦」沈没について、北韓が関与していないことを改めて主張し、韓国政府が事件を受けて取っている、北韓との交流と貿易を一切中止する「5.24措置」の解除を求めました。
これは、北韓の最高権力機関である国防委員会が24日、声明を出して明らかにしたものです。
このなかで、北韓は、「天安艦惨事がいくら大きくて致命的なものであっても、事件を強引にわれわれと結び付け、同族対決に走ることは妥当ではない」と主張し、「関係のないわれわれに対し、謝罪を要求し、態度の変化を示すよう求めることよりも愚かな主張はない」としています。
また、声明は、天安艦沈没事件を受けて韓国政府が取っている北韓との交流と貿易を一切中止する「5.24措置」について、「5.24措置は、天安艦沈没がわれわれの仕業であるという主張にもとづくもので、措置を直ちに解除すべきというのがわれわれの変わることのない主張だ」と強調しました。
さらに、声明は、「今でも、天安艦沈没の真相を科学的に解明するための再調査に着手しようというのがわれわれの変わらない立場だ。板門店など南北が合意した場所に天安艦沈没と関連したすべての物的証拠を持って来さえすれば、われわれはその場で世界にその真相を明快に解明することになるだろう」と主張しました。