アメリカの世論調査会社ギャラップが19日に発表した、143か国・地域を対象に実施した「ポジティブ感情」調査で、韓国は118位で、去年に比べて24ランク下がっています。
ギャラップ社は、国連が定めた国際幸福デーの今月20日に合わせて、143か国・地域について、それぞれの国の1000人を対象に電話や面接を通じてアンケート調査を行い、その結果を「ポジティブ感情体験指数」としてまとめ、現地時間の19日に発表しました。
それによりますと、韓国人の幸福度を示す「ポジティブ感情体験指数」は100点満点の59点で、各国平均の71点を大きく下回り、調査対象となった143か国・地域のうち118位となりました。
これは、中東のパレスチナやアフリカのガボンと同じ水準で、前年に比べて24ランク下がっています。
調査が行われたのは去年2014年で、去年、景気低迷が続いたことや、4月の旅客船沈没事故など国内で事故が相次いだことなどが背景にあるものとみられています。
日本は66点、中国は75点、アメリカは79点でした。
最も幸福度の高い国は89点のパラグアイで、次いで、コロンビア、エクアドル、グアテマラなどの順で、上位10か国中すべてが中南米の国でした。
ギャラップの「ポジティブ感情」調査は、GDP=国内総生産などの国の経済状況とは関係なく、各国の人々の日常の幸福度を調べるために2006年から始まったもので、調査の前日に、「笑う」、「楽しいことを体験する」、「他者から敬意を払われる」、「十分な休息がとれている」などのポジティブな体験をしたかを聞き、その結果を点数化しています。