韓国中部地方では42年ぶりの干ばつとなっていて、気象庁によりますと、去年12月から今月26日までの全国の累積降水量の平均は114.1ミリで、平年の81%にとどまりました。
なかでも江原(カンウォン)道東部は、平年の25%の48.2ミリで、統計を取り始めた1973年以来もっとも低くなっています。
江原道西部は平年の54%の56.2ミリで 、ソウルと京畿(キョンギ)道は平年の59%の60.3%でした。
これは、今月中旬まで、大陸の冷たい高気圧が韓半島を覆っていたため、晴天が続き、中旬以降は移動性高気圧が韓半島を通過したため、湿気を含んだ南西部の低気圧が上昇できず、雨が降らなかったためとみられます。
気象庁は、31日昼から全国的に5ミリから10ミリの雨が降り、木曜日も雨が降るとしていますが、中部地方の干ばつは解消されず、来月まで続くとみています。
一方、干ばつの影響で、山火事の発生件数が増え、今月に入って29日までに発生した山火事は、合わせて246件に上りました。
これは、統計を取り始めた1981年以来3月としてはもっとも多いものです。