食べたものを消化するための胃液が逆流し、胃や食道に炎症を引き起こす「胃食道逆流症」を患っている人の44.6%が、40代から50代の中高年層であることがわかりました。
国民健康保険公団によりますと、一昨年2013年、胃食道逆流症で治療を受けた人は合わせて315万9000人で、4年前に比べて37%増加しました。
年齢別に見ますと、50代の患者が24.4%でもっとも多く、続いて40代が20.2%、60代が17%などの順で、40代から50代の中高年層の患者が全体の44.6%を占めているということです。
これについて専門家は、「胃食道逆流症は、食生活の乱れや飲酒、喫煙、ストレスなどが主な原因だ。40代から50代は、もっとも活発に働く年齢であるためストレスが溜まりやすいうえ、食べ物を飲み込む一方で胃液の逆流を防ぐ食道の括約筋の機能も年齢を重ねることで弱くなるため、胃食道逆流症の患者が多いものとみられる」と分析しています。