世界の軍需産業市場で、韓国がアメリカの企業を脅かす存在になりつつあるとの見方が示されました。
これは、アメリカの軍需業界紙「ディフェンス・インダストリー・デイリー」のエディターを務めるジョー・カッツマン氏が、5日付けのアメリカのウォール・ストリート・ジャーナル紙に寄稿して明らかにしたものです。
このなかで、カッツマン氏は、「韓国やインド、パキスタンなど新たな軍需輸出国がどんどん競争力をつけ、存在感を高めており、アメリカの軍需産業界にとって脅威的な存在になりつつある」としています。
韓国、パキスタン、インドの戦闘機は、アメリカ製で最も安い「F16」よりも33~50%ほど安く、価格競争力をもとに、世界の軍需市場でシェアを伸ばしています。
NATO=北大西洋条約機構の加盟国であるトルコとポーランドは、最新式の自走砲を、アメリカやドイツではなく、韓国の三星テックウィンから購入しているほか、韓国の大宇(テウ)造船海洋は、イギリス海軍から軍需支援艦を受注し建造中で、韓国航空宇宙(KAI)は、イラクやインドネシア、フィリピンに戦闘機「TA50」と「FA50」を輸出しています。