北韓の国会に当たる最高人民会議が9日、平壌で開かれました。
北韓の最高人民会議は、北韓最高の立法機関で、法律の制定と改正、内外政策の基本原則の策定などを行っています。
今回は第13期第3次会議となり、金正恩(キム・ジョンウン)政権発足以降、合わせて5回開かれた会議に、金第1書記は、去年9月の会議を除いてすべて出席しています。
今回の会議では、金第1書記が強調する「住民生活の向上」に向けた改善策や、市場経済の要素を拡大する内容の法律の制定などが進められる可能性が高いとされ、注目されます。
また米朝関係が悪化しているなか、核兵器をはじめとする軍事力の強化策が示される可能性もあります。
国防委員の入れ替えや、内閣の再編などの人事にも踏み切るとみられます。
これに先立ち、北韓のメディアは、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)人民軍総政治局長ら労働党や軍の高官、代議員らが平壌(ピョンヤン)の万寿台(マンスデ)にある故金日成(キム・イルソン)主席と故金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の銅像に献花したと報じました。