北韓では9日、国会に当たる最高人民会議が平壌で開かれましたが、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は出席しませんでした。
金第1書記は会議に毎回出席していましたが、去年9月に開かれた前回の会議にも欠席しています。
朝鮮中央テレビが今月8日に報じた工場視察の映像で、金第1書記は右手首に大きなガーゼを貼っており、今回もけがのために欠席したとの分析が出ています。
しかし、重いけがではないとみられることから、金正恩体制が安定的に定着しているため、最高人民会議に出席しなかったとの見方もあります。
故金正日(キム・ジョンイル)総書記は、最高人民会議に2回に1回出席していました。
この日の会議では、国防委員会の委員を朴道春(パク・ドチュン)労働党軍需担当書記から金春渉(キム・チュンソブ)前慈江道党責任書記に交代しました。
また、ことしの予算を去年に比べて5.5%増やすとともに、国防費の割合を全体予算の15.9%とし、去年と同じ水準を維持することなどを決めました。