名女優、故オードリー・ヘプバーンの息子であるショーン・ヘプバーンさんが、去年4月に起きた旅客船「セウォル号」沈没事故の犠牲者を追悼し、遺族を慰めるための「セウォル号記憶の森」を造成することになりました。
これは、ショーン・ヘプバーンさんと共に「記憶の森」造成に取り組む韓国の社会的企業ツリープラネットが8日に記者との懇談会を開き、明らかにしたものです。
「セウォル号記憶の森」は、事故海域付近の韓国南西部の全羅南道(チョンラナムド)珍島(チンド)郡に今年上半期中に造成する計画で、黄色いイチョウがぎっしり植えられるとともに、犠牲者を追悼する造形物を制作するということです。
ツリープラネットによりますと、ショーン・ヘプバーンさんは、沈没事故に大きな衝撃を受け、母の遺志を継いで犠牲になった高校生たちのために意味のあることをしたいと、森の造成を提案してきたということです。
懇談会に出席したショーン・ヘプバーンさんは、「悲惨なことを記憶するため、しおれる花束よりは、自然とともに永遠に続く森を造りたかった」と語りました。
起工式は10日午後、珍島郡でおこなわれます。
セウォル号沈没事故では修学旅行中の高校生ら295人が死亡し、9人が行方不明となっています。