ことしの韓国の輸出額が、3年ぶりに減少するという見通しが出されました。
韓国銀行は12日、ことしの韓国の輸出額について、去年に比べて1.9%減少して5620億ドルになるという見通しを示しました。
1960年以来、前の年に比べて輸出額が減少したのは、アジア通貨危機の影響を受けた1998年と、2001年、2009年、2012年の4回です。
さらに、輸入額も、去年に比べて6.4%減少して4920億ドルになるものとみられるということです。
韓国銀行は、1月に発表したことしの経済見通しで、ことしの輸出額について、去年に比べて3.1%増加して5910億ドルになるという見通しを示していましたが、ここ3か月間の輸出の減少を受けて、輸出額の見通しを下方修正したものとみられます。
これについて専門家は、「韓国の輸出先の7割は中国などの新興国だが、ことしの世界の新興国の経済成長率は、2008年の世界金融危機以来もっとも低い水準になるという見通しが示されているため、韓国の輸出額も減少するものとみられる」と説明しています。