韓国と北韓、そしてロシアが進めているナジン・ハサン開発プロジェクトの2回目のモデル運送が、韓米合同軍事演習が終わる今月末にも進められる見通しです。
統一部の関係者が明らかにしたところによりますと、 ナジン・ハサン開発プロジェクトの2回目のモデル運送として、ロシア産の石炭が今月末か来月初めに、鉄道で北韓の羅津港に運ばれ、中国の船で韓国の浦項港に持ち込まれるということです。
このために現在、北韓と具体的な日程の調整を進めていて、火力発電用の石炭まで含むかどうかも検討しているということです。
今回運送される石炭の量は、去年11月の1回目のモデル運送に比べて3倍以上多い、15万トンに上るとみられます。
ナジン・ハサン開発プロジェクトは、ロシアのハサンと北韓の羅津間の鉄道や羅津港の港湾施設を近代化するもので、韓国からは、鉄道公社コレール、鉄鋼大手POSCO、現代商船による企業連合が加わっています。
このプロジェクトは、朴槿恵(パク・クネ)大統領が進める「ユーラシア構想」の初めての成果で、朴大統領は、おととし11月のロシアのプーチン大統領との首脳会談で、このプロジェクトの了解覚書(MOU)を結んでいます。
韓国は1回目のモデル運送として、去年末、ロシア産の石炭4万500トンを北韓を経由して、中国籍の貨物船で韓国の浦項(ポハン)港に運んでいて、2回にわたる運送の結果にもとづいて、本契約を結ぶかどうかを決めるとしています。
政府は、このプロジェクトを、2010年に起きた韓国海軍の哨戒艦撃沈事件を受けて北韓に対して取っている制裁の「5.24措置」の例外として認めています。