韓流ブームに支えられ、韓国の化粧品の貿易収支の黒字が3月に、これまででもっとも大きくなりました。
関税庁が15日、発表した輸出入貿易統計によりますと、ことし3月の化粧品の輸出額は2億7746万ドルで、関税庁が月別の統計を取り始めた2000年1月以来、もっとも多くなったということです。
これに対して、輸入額は1億5089万ドルで、貿易収支は、1億2657万ドルの黒字となり、これまででもっとも大きくなりました。
化粧品の貿易収支は、去年5月に黒字に転じて以降、ことし3月まで11か月連続の黒字となっています。
国・地域別に見ますと、中国への輸出額が1億1899万ドルでもっとも多く、続いて香港、アメリカ、台湾、日本の順でした。
中国や東南アジアへの輸出が増えているのは、韓流ブームの効果によるものとみられます。
輸入は、アメリカからがもっとも多く、続いてフランス、日本の順でした。
業界では、国内の売り上げとして集計される、外国人観光客が韓国国内の免税店や化粧品専門店などで購入した金額まで含めると、輸出額はさらに増えるとみていて、化粧品産業は、韓国の貿易収支の改善に大きく役立っています。