韓国と北韓、それにロシアが進めている「羅津(ナジン)・ハサン開発プロジェクト」の2回目のモデル運送として、ロシア産の石炭が、北韓東海岸の羅津港を経て、24日未明、韓国西海岸の唐津(タンジン)港に到着しました。
統一部の関係者によりますと、ロシア産の石炭4万7000トンが、ロシアのハサンから鉄道で北韓の羅津港を経て、24日未明、韓国の唐津港に到着し、一部は25日に唐津の火力発電所に、残りは、来月初めに韓国の鉄鋼大手POSCOに運ばれるということです。
ナジン・ハサン開発プロジェクトは、ロシアのハサンと北韓の羅津間の鉄道や羅津港の港湾施設を近代化し、ロシアの石炭を鉄道でロシアのハサンから北韓の羅津まで運び、さらに羅津港から貨物船で韓国に運ぶ、韓国、北韓、ロシアによる複合物流事業です。
このプロジェクトは、朴槿恵(パク・クネ)大統領が進める「ユーラシア構想」の一部で、朴大統領は、おととし11月のロシアのプーチン大統領との首脳会談で、このプロジェクトの了解覚書(MOU)を結んでいます。
韓国は1回目のモデル運送として、去年末、ロシア産の石炭4万500トンを北韓を経由して、中国籍の貨物船で韓国の浦項港に運んでいて、2回にわたる運送の結果にもとづいて、本契約を結ぶかどうかを決めるとしています。