前の政権の不正取引疑惑で捜査を受けた建設会社の前会長が、現政権の不正疑惑を暴露するメモを残して自殺した事件を捜査している検察特別捜査チームは、25日未明、自殺した前会長の側近を証拠隠滅の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、京南(キョンナム)企業のパク・ジュンホ前常務で、検察の家宅捜索前後に関連資料を破棄するなどして証拠を隠滅した疑いが持たれています。
検察はまた、同じ容疑で京南企業のイ・ヨンギチーム長についても近く逮捕状を請求することにしています。
検察は24日午後、京南企業本社を再度家宅捜索し、2010年以降の関連資料を押収しており、資金の一部が政界に流れ込んだ可能性について調べることにしています。
この事件は、検察の捜査を受けて今月9日に自殺した建設会社「京南企業」の成完鍾(ソン・ワンジョン)前会長が、李完九(イ・ワング)国務総理や朴槿恵大統領の側近ら合わせて8人に巨額の資金を渡したメモが見つかり、検察が特別捜査チームを立ち上げて捜査を進めています。
このうち、李完九国務総理は、2013年の国会議員再選挙に出馬した際、前会長から3000万ウォンを現金で受け取った疑惑が浮上し、20日に辞意を表明しています。