韓国と北韓、それにロシアが進めている「羅津(ナジン)・ハサン開発プロジェクト」の本契約の締結が近いことがわかりました。
統一部の当局者が27日、発表したところによりますと、羅津・ハサン開発プロジェクトの2回目のモデル運送の現場点検が行われ、その結果にもとづいて、韓国とロシアの事業者間で本契約の締結に向けた本格的な交渉が進められ、現在、本契約の締結までの手続きは7割以上終わったということです。
ナジン・ハサン開発プロジェクトは、ロシアのハサンと北韓の羅津の間の鉄道や羅津港の港湾施設を近代化し、ロシアの石炭を鉄道でロシアのハサンから北韓の羅津まで運び、さらに羅津港から貨物船で韓国に運ぶ、韓国、北韓、ロシアによる複合物流事業です。
韓国政府とプロジェクトに参加する企業の関係者らは今月17日から23日にかけて羅津港を訪れ、現場点検を終え、24日帰国しました。
当局者は、去年11月の1回目の現場点検のときに比べて、羅津港の荷役能力が改善されたと話しています。
またこの事業に参加する韓国の鉄道公社コレール、鉄鋼大手POSCO、現代商船による企業連合が施設投資をするかどうかについては、「事業の展開によって検討される内容だ」と説明しています。
政府は、このプロジェクトを、2010年に起きた韓国海軍の哨戒艦撃沈事件を受けて北韓に対して取っている制裁の「5.24措置」の例外として認めています。