韓国の輸出額が4か月連続で減少し、景気への影響も懸念されています。
産業通商資源部によりますと、先月4月の輸出額は462億1800万ドルで、去年4月に比べて8.1％も減少しました。
輸出額は今年に入って4か月連続減少していて、減少幅は拡大し続けています。
これは国際原油価格の下落にともなって石油製品の輸出単価が大きく下がったことに加え、主な輸出先のアメリカや中国の経済が内需中心に変わってきているため家電製品や自動車などの輸出が減ってきていることによるものです。
また円安やユーロ安で自動車や機械など輸出品目の競走条件が急速に悪化したことも影響しています。
一方、輸入は去年4月に比べて17.8％も減少して377億3000万ドルとなりました。この結果、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は、輸出が輸入を上回り、84億8800万ドルの黒字となりました。
このように内需が振るわない中で輸出が減っていることから、景気回復が遅れるとして懸念の声が高まっており、不況型の貿易黒字は、今後、ウォン高をさらに誘発して輸出品の価格競争力をさらに悪化させる要因になると専門家は指摘しています。