韓国経済の現状は、長期的な輸出不振が始まった1990年代の日本と似ているとする分析が出されました。
政府系シンクタンク、KDI=韓国開発研究院のチョン・ギュチョル研究委員は5日、韓国、中国、日本の輸出競争力の変化に関する報告書で、「日本は1990年代、韓国を含む後発国の追い上げにより、世界で主要輸出品のシェアを落としたが、2000年代に入って韓国でも同じ状況が現れている」と分析しました。
中国の輸出潜在力が高い品目で、韓国の世界シェアは2010年を境に下落し始め、下落幅は1990年代の日本よりも大きく、2005年以降の6年間ではおよそ21%下がりました。
研究の結果、韓国の輸出潜在力が高かった品目で、日本のシェアは1993年からの6年間でおよそ14%下がっています。
報告書は、韓国が中国などの追い上げをかわすためには、後発国が簡単に追いつけないような創造的な技術を絶えず開発することが必要だと指摘しています。