高齢化が進むなか、65歳以上の高齢者による殺人、強盗などの重い犯罪の発生件数が、ここ2年間で40%増加したことがわかりました。
警察庁によりますと、65歳以上の高齢者による犯罪の発生件数は、2011年は6万8836件で、2012年は7万1721件、2013年は7万7260件に上るなど、毎年増加しています。
なかでも、殺人、強盗、放火、性的暴力など、人の命に関わる重犯罪の発生件数は、2011年は759件でしたが、2年後の2013年には1062件に上り、およそ40%増加しているということです。
これについて専門家は、「韓国の高齢者の貧困率は、OECD=経済協力開発機構の加盟国のうちもっとも高い48.6%で、とりわけ、一人暮らしの高齢者の貧困率は74%に上っている。貧困や生活難によるストレスなどが犯罪の原因になる場合が多いので、高齢者のための福祉や生活支援などを改善し、生活環境を整える必要がある」と指摘しています。