北韓が韓国の西の海、西海の軍事境界線であるNLL=北方限界線の北側で、砲撃訓練を実施するとの通知文を送ってきたことで、韓国軍が警戒を強めています。
韓国軍当局によりますと、北韓の西南戦線司令部は13日午後から15日までの間、韓国西海の白翎島 (ペクリョンド)と延坪島(ヨンピョンド)一帯のNLLの北側で、砲撃訓練を実施するとの電話通知文を13日午後、送ってきたということです。
これに対して韓国軍当局は、韓国を威嚇し、緊張を高めようとする行為だとして非難したうえで、NLLの南側に砲撃を行う場合、厳しく対応すると警告し、警戒を強めています。
一方、北韓は、白翎島の近くに配備している海岸砲の砲門を開放したもようです。
北韓は去年3月末にも、NLLの北側で砲撃訓練を行っていて、一部が韓国側の海域に着弾しています。
また北韓は今月8日と9日にも、韓国海軍の艦艇が北韓の領海を侵犯した場合、予告なしで照準射撃を加えると威嚇する電話通知文を相次いで送ってきています。