日本からの独立記念日の8月15日の光復節に、韓国と北韓に離れ離れになっている離散家族のうち、80歳以上の高齢者の北韓への墓参りが進められることになりました。
離散家族団体の「1000万離散家族委員会」が13日、記者会見を開いて明らかにしたところによりますと、ことし8月15日の光復節の前後にDMZ=非武装地帯からもっとも近い開城(ケソン)出身の離散家族のうち、80歳以上の高齢者から希望者を募り、北韓への墓参りを進めるということです。
墓参りの希望者は3泊4日で、北韓を訪れ、先祖の墓参りをするほか、家族や親戚と再会することになります。
委員会は、「関係法律にもとづいて、政府と協議し、協力を得たい考えだが、政府の承認とは関係なく、板門店を経由して北韓を訪問する方針だ」と話しています。
また国連の人権理事会や人権高等弁務官事務所、難民高等弁務官事務所、北韓人権問題担当特別報告者など、人権団体の代表に同行を呼びかけるとしています。
さらに、9月には東部の咸鏡南道咸興(ハムフン)、10月には平壤(ピョンヤン)出身の80歳以上の離散家族の墓参りも計画しているということです。
委員会は、北韓への訪問について、北韓側に事前に通知する方針です。